ふたつの戦闘機プラモで楽しむ「ユニフォーム交換」の儀式。

 nippperを読んでいるとアメリカの艦上戦闘機も作ってみたくなったので仕事帰りに模型屋さんに駆け込みました。たまたま在庫があったF6Fヘルキャットを買い、ついでに久しぶりにゼロ戦も作るか~という気分になったので同じ棚にあったゼロ戦も買い、F6Fヘルキャットとゼロ戦を同時に作ってみることにしました。どちらもハセガワの1/72キットです。

ハセガワ 1/72 アメリカ海軍 F6F-3/5 ヘルキャット プラモデル B11

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ハセガワ 1/72 日本海軍 三菱 A6M5c 零式艦上戦闘機 52型丙 プラモデル D23

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 言うまでもありませんが、かつて日本とアメリカは戦争をしました。日本は広大な地域をカバーする長い航続力と優れた格闘戦能力をもつゼロ戦を開発し、他国の戦闘機を圧倒しました。アメリカも負けてはおらず、ヘルキャットなどゼロ戦に対抗しうる戦闘機を次々と開発し、戦闘機個々の能力ではなく集団戦で勝つ方法を模索しました。しだいに日本は劣勢になり、結果は誰もが知るところです。今回は、そんなかつての敵同士を同時に作っていくことになります。

▲左がゼロ戦、右がヘルキャット

 戦闘機プラモのセオリー通り、まずコックピットから組み立てる手順になっていますが、早くもここで両機の違いを目の当たりにすることになりました。ヘルキャットのコックピット、めちゃくちゃデカい。

▲上がヘルキャット、下がゼロ戦

 胴体もヘルキャットの胴体がゼロ戦の倍以上くらいの太さで、「同じスケールだよな…?」と思いました。こんなデカい胴体の戦闘機が飛ぶのか…?!

▲エンジン。左がゼロ戦、右がヘルキャット。

 エンジンを組み立てていても気筒の数と直径の違いを目の当たりにします。頑丈で重量感のある機体をデカいエンジンで飛ばすヘルキャットと、華奢で軽量な機体を繊細なエンジンで飛ばすゼロ戦。設計思想や工業力の違いを、たった数パーツのパーツから感じることができます。

 ハセガワの1/72プラモデルはサクサクと組み立てることができるので、2日程度で二機の組み立てが終わりました。こう並べてみても、両機の違いは一目瞭然です。「自分が乗るとしたらどっちだろう」と考えてしまいました。

 組み立てたプラモデルで模擬空中戦をして遊んでいると、そう遠くない昔にこのような死闘が繰り広げられ、多くのパイロットや機体が帰ってこなかったことが思い起こされて、このまま完成させてもただの戦争の再現になってしまうな、と思いました。

 そこで、塗装とデカールを入れ替えてみました。

 スポーツにおけるユニフォーム交換のように塗装とデカールを入れ替えることで、プラモデルくらいはノーサイドにしたいな、と思ったのです。


 史実でも墜落したり不時着したりした機体を鹵獲(ろかく)して、自軍のペイントを施した上で解析したり戦力に算入したりした例はありますが、今回はそんな物々しい理由ではなく、単純な思い付きです。

 かつて死闘を繰り広げられた戦闘機同士がユニフォーム交換のように塗装を交換し、翼を並べて飛ぶ姿を眺められるのも、自分で組み立てて塗装してデカールを貼れるプラモデルならではです。敵同士だったプラモデルを同時に組み立てることで両者の違いや歴史に思いを馳せることができました。最後まで史実に忠実に作るもよし、塗装を変えてノーサイドにするもよし。

 二つ以上のプラモデルを同時に組み立てることで、色々と見えてくるものがありました。プラモデルが同じスケールでラインナップされている意味はこんなところにもあるのかもしれません。

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@cfueloil

1991年生まれ。山口県の小さな漁港出身。大きな港に就職し大きな船を見ているうちに船の模型が作りたくなり、フルスクラッチも始めた普通の会社員。