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「ゴジラの生と死」を同時に飾れる”ゴジコン版”のプラモデルが最高だった話。

 バンダイスピリッツのゴジラ、でっかい骨とでっかい皮で2体同時に飾れて、最高なので是非。
 この一言で基本的にお伝えしたいことは大体全部です。ありがとうございました。

 というわけで、昨年のゴジラプラモイヤーを個人的に締めくくったのはバンダイさんの、ゴジラ(2024) from『ゴジラ✕コング 新たなる帝国』です。いわゆるモンスターヴァース作品のゴジラですね。

 バンダイで骨と表皮というからてっきりどちらか選択式のプラノサウルス方式だと思ったら、表皮はそれだけでも組めるなんて箱開けるまで全然知らなかったので超びっくりしましたよね。
 このキットはプロデューサーという立場でゴジラVSビオランテ以降、多くのゴジラ作品に携わってきた西川伸司氏を採用しています。氏のイラストがどかんとあしらわれた取説の表紙がかっこよすぎます。キットの内容について言えば、固定モデルということと、取説に解説が入っていること、骨部分の作りとしてはバンダイさんのイマジナリースケルトンが近い感じがします。

 化石にあるまじき生き生きとした姿のイマジナリースケルトンの生き生き感が今回のゴジラには合っている気がします。細かいパーツ分割です。背ビレに関してはデザインモチーフとなったと言われるステゴサウルス同様骨からは浮いているという想定。本キットではクリアパーツで表現です。

 表皮の方に目を移すと、肌感の表現に実にこだわりを感じます。つるつる、ぶつぶつ、色々な肌表現を金型技術で表現しています。骨を中に入れて組めばずっしり重さを感じられるし、カットモデル風にしても楽しいでしょうが、ここは一番ボリューム感を味わうべく2体組で行くこととします。骨と比べると表皮は色分けされている顔以外少な目のパーツで大きなダボを組み合わせてどかんどかんと一気に組みあがっていきます。
 表皮だけで、しかもスナップフィットで組み立てられるようにするため、パズルめいた分割とはめ込み順が指定されており、これは中々新鮮な組み応え。モンスターヴァース版ゴジラのダイナミックなポージングは固定モデルならではでしょうか。

 さて、イマジナリースケルトンが近いと言ってきましたが、それはフィジカル的な話。メンタル的な面においては今回のゴジラは真逆を行っているといってよいでしょう。
 イマジナリースケルトンは化石、骨の姿から「生」を感じさせるようになっています。そもそも論として恐竜の化石から死よりも生きている姿のことを想像する機会の方が多いのかもしれませんが。

 しかし、ゴジラにおける「骨」とは逃れようのない「死」の表現に他なりません。「ゴジラ」においてオキシジェンデストロイヤーによってその命を絶たれる時の姿。「ゴジラVSデストロイア」において、メルトダウンを起こし崩壊していく姿。怪獣王たるゴジラが死ぬとき、そこに骨の姿があります。ゴジラにとって骨とは死なのです。

 骨の姿と表皮の姿、これはつまり生と死の表現です。生と死、始まりから終わりまで。仏教でいうところの阿吽です。阿吽を表す2体の像。なるほど、バンダイさんが並べて組めるようにしてくれた意図が伝わってきましたね。これは現代の金剛力士像です。なんと有難い。ぜひ並べて飾りたい。
 では改めて。でっかい骨とでっかい皮で2体同時に飾れて、最高なので是非。

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