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【コラム】同じプラモなのに、同じ体験にはならない。だから模型は何度作っても面白い。

 プラモデルの面白いところは、同じキットでも、出会った時期やそのときの製作環境によって、まったく違う楽しみ方ができることです。たとえ以前に作ったことがあっても、使う工具や塗料、自分自身の経験が変われば、完成までにたどる道も、出来上がる模型も変わってきます。

 先日、「ハセガワ 1/48 ドイツ空軍 メッサーシュミット Bf109G-6」を久しぶりに作りたくなり、買ってきました。一度完成させたことのあるキットなので、箱を開ければ、パーツがどのように組み上がっていくのか、その道筋はなんとなく頭の中にあります。

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 しかし、初めて作ったときと今とでは、大きく違うものがひとつあります。それが、僕の手元に「水性アクリルマーカー」があることです。nippperの記事でもご紹介してきた水性アクリルマーカーは、プラに直接塗装ができて、乾燥も早く、塗りムラも目立ちにくいという特徴があります。蓋を開けるだけで塗装準備完了という手軽さも最高です。

 この水性アクリマーカーがあれば、筆や塗料を準備することなく、コクピットの内部や細かなパーツといった組み立ててしまうと筆が届きにくくなる場所も、スルスルと快適に塗装できてしまいます。このAKインタラクティブの「AKリアルカラーマーカー RLM66」はドイツ軍のコクピット内部を塗るために調色されたグレー。ペン先を動かしていくだけで手早く色が入っていきます。2分ほどでしっかりとコクピットの内壁が塗りあがります。

 こういった小さなハンドルパーツを塗る時なんて、「水性アクリマーカーを持ってて本当に良かった」と思える瞬間です。

 水性アクリマーカーは重ね塗りもできます。銀を塗りたい時に先に黒を塗って、その上から銀を塗れば透け感のない重厚なシルバーにもなります。手軽かつかっこいい質感も模型に与えることができるのです。こちらはArrtxの「アクリルペイントペン 10本セット(黒4 白4 金1 銀1)」を使用しています。このセットは模型塗装でめちゃくちゃ活用できるのでおすすめです。

 初めてこの「ハセガワ 1/48 ドイツ空軍 メッサーシュミット Bf109G-6」を作ったときには持っていなかった便利なマテリアルによって、今回はより軽快に、サクサクと作業が進んでいきました。この「前よりもうまく進められた」という小さな成功体験が、プラモデルを作る楽しさをさらに大きくしてくれます。

 プラモデルが完成までにたどる道は、決してひとつではありません。同じキットであっても、自分が積み重ねてきた経験や、今使っている工具、塗料やマテリアルによって、その道筋は何通りにも変化します。作っている途中に起きたことや、うまくいったこと、ときには失敗したことまで含めて、ひとつの工程がドラマとなり、最後には模型という形になって目の前に現れる。だから僕たちは、同じプラモデルを何度作っても、何度塗っても楽しめるのだと思います。

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フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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