
常日頃、プラモデルを飛ばしたいと思って生きています。いや、物理的に飛ばすのでなく、「あたかも飛んでいるような姿で飾りたい」というのが正確でしょうか。そこで最近やって面白かったのが、アクリル三角棒を使ったディスプレイです。ガンキャノンのバックパックに刺すと、光跡みたいで綺麗だったんです。

私が使っているアクリル三角棒は、タケダ製の長さ320mmのもので、断面は直角二等辺三角形。太さは、二等辺の長さが2mm、3mm、4mm、5mmとラインナップされています。3mmではプラモデルの支柱として少し心許ないですが、5mmになるとかなり頼もしく、感覚的にはφ1.5mm程度の真鍮棒を使っているのに近い剛性感があります。

アクリル三角棒の面白いところは、断面が三角形なので、見る角度によって光が大きく屈折することです。上の写真は直角側をこちらに向けて撮影したもの。面ごとに背景がズレて見えます。

一方で、辺をこちらに向けてみると、内部反射によって光の筋が複数見えます。目視で三角の形状を把握しづらいので、なんだか非物質的というか、非現実的な雰囲気です。透き通っていて目立たないのではなく、不思議な存在感のある素材なのです。ただ、見る角度によっては太さが変わるし、丸棒などに比べて差し込みや固定の加工が難しいです。

モノコック構造のロボットらしさと、ヒロイックなスマートさが奇跡のバランスで融合した名作、HGUC190ガンキャノン。そのバックパックの中をくり抜いてエポパテを詰め、そこに5mmの三角棒を差し込みました。シド・ミードの名画「Gundams Attack Zak’s World」よろしく、噴射炎を置き去りにして超高速でかっ飛んでいく姿に見えませんか。見えるんですよ。

3mm幅の三角棒を少し削って、キャノン側にも刺してみました。こちらはクリアーイエローのスプレーで塗装したものです。これはこれで良いのですが、せっかくの透明感、屈折感が損なわれるので、クリアー塗装をするならアクリル丸棒でいいかなという印象です。個人的には、透明感が美しく、それでいて主役の邪魔をしない、無垢のアクリル三角棒が好みです。

ベース側は100円ショップのミニクリアケースを逆さにし、差し込んだ三角棒をパテで仮固定した上で石膏を流し、完成としました。10度ほど角度をつけており、アクリル棒がガンキャノンの重みで若干しなっていますが、石膏の重さで安定してディスプレイできています。
透明感がありながらも、光を拾ったり、背景を歪ませたりするアクリル三角棒。主張しないけれど、その模型を取り巻く情景まで想像させてくれる。浮遊スタンドの支柱としても、光線の表現としても、非常に面白いなと感じています。