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【ブックレビュー】あなたの模型が色待ちしているなら、飛行機の本を開いてみよう! 「第2次大戦 エアクラフトリアルカラー 日本語版」が教えてくれる、かっこいい色。

 プラモデルの醍醐味のひとつが、「自分の好きな色に塗る!」こと。特にガンダムやロボット、SFメカは、「これが俺の色だぜ!」と自由に主張できるジャンルです。でも、いざ塗ろうとすると手が止まることもしばしば。「本当にこの色でかっこよくなるかな?」「やっぱりこっちの色かな……いや、明日もう一回考えよう」そんなことを繰り返しているうちに、あなたの模型は”色待ち”の日々を過ごすことになります。そんなとき、僕が何度も助けられてきたのが「第2次大戦 エアクラフトリアルカラー 日本語版」です。これは人気爆発中の「AKリアルカラーマーカー」でもおなじみのAK Interactiveがまとめたカラー資料を、モデルアート社が日本語化した一冊。飛行機の塗装資料なのに、僕はガンダムもマシーネンクリーガーも、この本を見ながら色を決めています。「このグレーいいな」「この褪せたグリーン、ザクに似合いそう」。そんな”色探し”が本当に楽しいんです。

 5,500円と聞くと高く感じるかもしれません。でも、何十体もの模型の色選びに使えることを考えると、僕にとっては間違いなく元が取れた”一生モノ”の資料です。

 この本は第二次世界大戦で活躍したドイツ、アメリカ、イギリス、ソ連の飛行機をピックアップして、飛行機に塗られたさまざまな色や塗料について詳細に記されています。当時の写真も豊富に掲載されているので、そう言った写真を見ている時間も幸せです。実際の兵器に塗られたかっこいい色をじっくりと堪能できます。

 「なんだかお堅そうな本だな〜。それならプラモ1個買うよ」。そう思ったそこのあなた。はい、超お堅い本です。ちゃんと隅から隅まで読めばね。でも、本って読む人次第で役目を変えられる、すごいデバイスなんですよ。僕はこの本を「色探し」のために使っています。写真やカラーイラストを眺めながら、「この色、俺のプラモに塗りたいな」と考える。そんな楽しみ方がメインなので、難しい解説はほとんど読みません。

 「今日はコーヒーでも飲みながら読書するか」。そんな気分になったときだけ、パラパラと文章を読む。でも、だいたい忘れます(笑)。忘れたら、また読めばいい。それくらい気楽に付き合えるのも、この本のいいところなんです。

 最近塗った「ハセガワ 1/20 ファルケ」も、色選びにはずいぶん悩みました。『マシーネンクリーガー』のメカには「自由に塗っていい」という空気があります。それがこのシリーズの魅力であり、同時に一番難しいところでもあります。だからこそ、「どうせ塗るならセンスよく仕上げたい」という欲もどんどん膨らんでいくんですよね。

 原作者・横山宏さんが手掛けたメーカー完成見本は、実際の兵器に使われる色の魅力を絶妙に抽出した、まさにお手本のようなカラーリングです。それを見ると「やっぱりこう塗りたい!」と思う。でも一方で、「せっかく自分で組んだ模型なんだから、自分だけの色にしたい」というゴーストの囁きも、必ず聞こえてくるのです。その声を頼りに、本書を開きました。

 その中でビビッときたのが「RLM79 サンディブラウン」。ドイツ機の熱帯迷彩色、いわゆるトロピカルカラーのひとつとして採用された色です。「これだ!」と思って採用したのですが……結論から言うと、マシーネンクリーガーではめちゃくちゃ多用されている色でもあります。横山先生の手のひらの上で、しっかり踊らされている自分がいますね。

 好きな人からすれば、ありきたりで新鮮味はないかもしれません。しかし!!! 俺はファルケをサンディブラウンで塗ったことがない! というか、マシーネンのメカにサンディブラウンを塗ったことがないのです。だからこれは、俺にとって大事な初体験。誰にも邪魔されたくないぜ! とばかりに、ゴリゴリ塗っていきました。

 そして本書に掲載されているアメリカ軍の写真は鮮明なものが多いです。さすがアメリカや〜なんて思いながら、「飛行機の上面ってどんなふうに汚れるんだ? 褪色するんか?」と言うことを観察。自分が筆を動かすための知りたい情報を写真から読み取ってみるのです。たとえうまく表現できなくてもね。

 そんな感じで色選びから、汚しの雰囲気の参考にして塗り上がったのがこちらです。RLM79 サンディブラウン……かっこいいぜぇ。1色塗りですが、白を混ぜたりして、ところどころ褪色的な表現を入れてみました。

 とっても分厚い「第2次大戦 エアクラフトリアルカラー 日本語版」。でもそこには確実にあなたのプラモがかっこよくなる色が多数収録されています。あと何気なくロボットに塗っていた色の原点がわかったりするのも面白いですよ。実際に使い込める色の参考書として、本当にオススメです。ではまた!

AK-Interactive
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フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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