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思い出の机と、模型部屋のこれから。「COME IN」のプレートが教えてくれたこと

 気づけば、自分の部屋が「自分以外入りにくい空気や景色」になっていたのでは……。そんなことを思わせてくれたのは、エレールのプラモデルについていたおまけの「ドアノブプレート」でした。そこには「COME IN」の文字。でも、今の部屋の雰囲気でこの魔法の言葉が効くかな?と思ってしまったんです。

そんなとき、まさかの“天啓”が妻から舞い降りました。

 「リビングの机、新しくするから捨てるね」

 えっ、その机って……家族の思い出が詰まった、あの机!? 長年リビングで家族と過ごしてきた、あの大きなダイニングテーブルがまさかのフリーに。これは模型部屋に迎え入れるしかない! と、粗大ゴミ申請される前に引き取ることを決意しました。

 これまでの部屋は、趣味と仕事に全振り。改めて見てみると「それって本当に必要だったかな?」というものも増えてきていて、少しずつ整理したいなと思っていたところでした。

 そして引き取ることになった旧リビング机。息子と娘が机の裏側に密かにシールを貼っていたり、落書きしていたり、ピザ屋さんの箱のプリントが色移りしていたりと「生活の味」が染み込んだファミリーメモリーデスクなのです。

 これまでのL字机とはおさらばして、シンプルな四角い机となるので、これまでの机上施設をまっさらにして再構築。動き出してみると「机を変えるのって引越し作業とほぼ変わらないですね」という気づきも与えてくれます。涼しい時期にやりましょうね。

 いざ置いてみると、「あれ? この机、けっこう奥行きあるやん」と新しい発見。家族で向かい合って食事していた時とはまた違う顔を見せてくれて、思い切って部屋の中央に横向きに設置してみたんです。

 すると、なんだか不思議と“誰かが向かいに座ること”が自然になって。椅子を2脚置いてみたら、子どもたちも気軽に遊びに来られるし、妻も「前よりずっといいね」と言ってくれました。これは嬉しかったですね。

 この空間なら、子どもたちと遊んだり、おしゃべりしたり、友人を呼んでプラモを一緒に作ったり――ただの「俺の城」だった模型部屋が、いつの間にか“開かれた場所”になっていく気がします。まさに開門・開城です。

 エレールのドアノブプレートと、妻のひと言。どちらも、小さな気づきと大きな変化を運んでくれました。きっとこれからの僕のプラモライフを、もっと楽しく、もっと豊かなものにしてくれるはずです。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。

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