

組んだだけのファインモールド製「寝不足のフィオ」です。服の塗り分けとかデカール貼りとかしてないけど、これはこれでプラスチックパーツ特有の清潔感があってぜんぜん悪くないんですよね。みなさんにもこういう「素うどんみたいな食べ方」をどんどんオススメしていきたい。しかしここにトッピングするとむやみにいい感じになるというのを今日は書いておきます。ひと昔前まではどんなデジタルカメラにも搭載されていた「セピアモード」っちゅうやつです。
まず水性ホビーカラーのつや消しクリアーをエアブラシでガーッと吹きます。エアブラシ持ってない人は「水性プレミアムトップコート つや消し」を買ってきてください。これは猛烈にツヤが消えるしこれからの湿度高いシーズンでも白化しづらいのが特徴です。

全体にガバガバ吹いたところ、プラスチック特有のツヤが消えて全体がしっとりとマットな質感になりました。これだけでもまずプラモデルの魅力は10倍くらいになります。面のちょっとしたうねりとかツヤの有無みたいなのが見えなくなるので、模型がうまくなったような感覚になるんですね。これはガンプラとかでも有効なのでとにかく手軽にプラモを「映え!」にしたい人はつや消しコートをしよう。

次にシタデルカラーの「SHADE」というシャバシャバ塗料の中からセラフィムセピアという色を買ってきます。だいぶ高いように感じるかもしれませんが、使える場面が多い上に全然減らないので一生セピアモード遊びができます。水性なので匂いなし。筆を水で洗えるので経済的健康的。ちなみにセピアはもともとイカスミの顔料を指すらしいよ。

これをデカい筆でつや消しコートを吹いた模型の表面にビッシャビッシャと塗っていきます。繊細な作業ではないので筆は大きくて安いものが良いでしょう。私はぺんてるのネオセーブル 平筆14号を使いました。ボッテリと溜まるところがあっても気にしなーい。それがむしろ陰影を強調してくれるのだ。

セラフィムセピアを塗ったらそのまま放置しておきましょう。乾くのにはそれなりに時間がかかるのでほかのことをして過ごすのが吉。たとえば朝塗ってそのまま仕事行くと帰ってくる頃にはビシッとツヤの消えたセピアモードになっているはずです。

全体にトーンが統一され、白とペールオレンジとブラウン、そしてバキッと立ったブルーが落ち着いた暖色系の色味になりました。凹んだところは勝手にセピア色が濃く入っていて、立体感が強調されているように見えます。プラモデルの塗装とひとくちに言っても、設定通りのこまかい色分けを再現するだけじゃなく、こんなふうに色調を整えるだけでもだいぶ見た目が変わるし、なにより「自分だけのものになったなぁ」という手応えは得られます。みなさんも、ぜひ。