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ガンプラの「白の成型色活かし」の救世主!「水性ガンダムカラー RX-78-2 ガンダムホワイト」

▲お肌の黒ずみのように、プラモも作りでもこんな黒ずみが出ちゃうことがあるんです!
▲でも「水性ガンダムカラー RX-78-2 ガンダムホワイト(MSホワイト)」をひと塗りすれば、「黒ずみ」ともおさらば! 周りのプラスチックの色との違和感も無し!

 ガンプラ、とくにガンダム系のプラスチックの白はすごく綺麗。白だけ塗らずに仕上げても良いくらいです。だから僕は「白」はあえて塗らずに、ツヤだけコントロールして仕上げることもあります。プラスチックの色を活かして仕上げることを「成型色活かし」なんて呼びますが、そんな”美しい白”を活かして仕上げたい時にちょっとだけ邪魔になる存在があるのです。それが「黒ずみ」です。これは、パーツ同士を接着剤で貼ったところに現れます。接着剤でプラが溶けて変色してしまった箇所なのです。

▲プラスチックのツヤを消してくれる「水性プレミアムトップコート つや消し」これを白いパーツに吹くだけで、白い塗料で塗装したみたいな仕上がりになります

 ガンプラは接着剤を使わなくて組めます。「じゃあなんで接着剤を使うのか?」というと、プラモにするためにできてしまった、本来のデザインにはない「合わせ目」を消すためです。合わせ目を気にしないのなら、消さなくてOK。僕も正面にドーンと見える合わせ目は消しますが、目立たない場所やパーツを接着すると塗装がめんどくさくなる箇所はほとんど消しません。

 合わせ目を消すときはまずパーツ同士を接着剤で貼り、接着剤によって溶けたプラとはみ出した接着剤が完全に固まるのを待ちます(固まったものがパテの役割を果たします)。はみ出て固まったところを削ることで「パーツ同士の分割線」が消えるというわけです。この工程の中で、プラが変色し、合わせ目は消えているのに黒っぽい線(青や赤のプラスチックは薄い青色、薄い赤色の線になったりします)ができてしまう場合があります。これを隠蔽するのになんか良いものはないかな〜と思っていたら、ちょうど良い色がありました!!

▲基本的なガンダム系の白はこれ1本でいけます!! バンダイの白にそっくりなんです

 「水性ホビーカラー 水性ガンダムカラー RX-78-2 ガンダムホワイト」はちょっとグレーが入った白で、まさに基本的なガンダム系のプラスチックの色をしています。これを黒ずみ部分にエアブラシや筆で塗るだけで良いのです。

▲合わせ目部分だけをピンポイントで塗ります
▲こちらも筆で少量の塗料をつけて、合わせ目部分にのみ塗ります。筆で塗った部分は、先ほどのつや消しスプレーを吹くとほとんど目立たなくなります
▲完成! 塗装した部分としていない部分。瞬時にパーツを出されたらマジで見分けが付きません。これだけバンダイの色を表現している塗料なんですね

 プラスチックの変色は、接着剤による合わせ目消しだけに限ったことではありません。ニッパーでパーツを切り出した時に、白っぽくなってしまった切り口に筆でちょんちょんと似た色を塗ると、それだけで見映えが一気に良くなります。「水性ガンダムカラー」の基本色である白、青、赤、黄色というのは、トリコロールのいわゆる主人公機の多くにマッチする色となっています。プラスチックの色を活かして、もう少しだけ自分のガンプラをカッコ良くしたいという人にとっては、とても便利な塗料なのです。

 水性なので匂いもマイルド。プラスチックの表面を荒らすこともほとんどないので、綺麗に仕上がります。成型色活かしにおいてとっても力になってくれるので、ぜひ使ってください。

フミテシのプロフィール

フミテシ/nippper.com 副編集長

1983年生まれ。模型雑誌編集や営業を経て、様々な世界とリンクする模型の楽しみ方にのめり込む。プラモと日常を結びつけるアプローチで模型のある生活を提案する。ブログ/フミテシログ(http://sidelovenext.jp/)

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