プラモの加工に使うプラ棒材。買ってきたそばから1/3程度に刻んでから容器に挿している。タミヤのプラ棒材なら新品で40センチ、1/3なら約13センチ強になる。このくらいの長さならいざ加工する時にもカッターマットの上に無理なく収まるので具合がいいし、新品の長さで使う機会がきたならそれは「その時新たに買えばいい」のだ。
いきなり結論から書いてしまったけど、そこそこモデラー歴の長い人たちには胸に手を当てて過去に買ったプラ棒達のことを思い出してほしい。ちょっと使っては短くなったプラ棒を、買ってきたままの袋に戻しちゃいないないか?袋の端のノリで止めてあるところを剥がしては貼って閉じるを繰り返して、埃でガビガビになってイヤになって工作の手も遠のいたりしてはいないか?袋を開ける度に、出しやすい長い材から使ってしまい袋の中から取り出すのがどんどん億劫になっていたりしてはいないか?
だから最初に取り出しやすい長さにしてストックしておけば工作も捗る。それでも使えばどんどん長さは変わる。最初に用意したものとは別に使い始めた棒材用の背が低い容器も用意する。こうやって「だいたい同じ長さ」でまとめておくとある程度種類を混ぜても断面が見やすいのですぐに任意の棒材を見つけられる。短くなった分のストックには塗料のスペアボトルがメーカー各社で細かい刻みでサイズの違いがそろうのでオススメ。ガラス瓶なので棒材を挿しても倒れない適度な重さがある。
長さ以外にも「太さに差があるものを極力同じ容器に挿さない」とかあるのだけれども、作業していくと最後の方は「今使っている棒なんでも挿しておく瓶」を用意した方が効率的だったりするので、どこまで細かく分別するのが使いやすいかは実際に試して自分に馴染むあたりを探ってみて欲しい。
大事なのは使いたいときにすぐ使える状態にあるということ。道具や材料って大事にストックしておいても「取り出すのが面倒」なだけで自然と疎遠になってしまうものだから……。
1983年生まれ。プラモデルの企画開発/設計他周辺諸々を生業にしています。