今の気分にぴったりのBGMはさだまさしの『防人の詩』。
……前回と同じ出だしでナンですが、前回の記事の直後、ワイの心は死にました。
黒い部分をアクリル塗料で筆塗り。はみでたトコは後で拭き取ればいいやろ~フフーン。と思っていたが、いやーアクリル塗料ってエナメル塗料みたいに拭き取れないんですね。落ちねぇ……。ゴシゴシ擦ってたらボディの塗装も削れてしまった。もうダメだ。オワタ。
「80年代の車を今風に塗装してピッカピカの未来カーにしよう!」てなコンセプトで作っていたが、もうダメだ!ワイの心と共にコイツはもう死んでしまったんだ!うぉぉぉあぁぁぁー。
……と思ったが、死んでいるならソレはソレとして推し進めてみるか…というわけで今回は廃車模型として再生してみることに。
さて、廃車にするにあたって資料を漁ると、アーマーモデリングのバックナンバーでちょうどよい記事を見つける。おおこの感じだよ!なになに車体塗装が剥がれ、サビが広がる様子を再現する「ダイレクトカット」技法とな。よし!マネしよう。
「錆びさせる箇所にデザインナイフ等で切り込みを入れ、塗膜がめくれてる風に錯覚させる」と。ふむこんな感じかな?ついでにサビサビな感じになるように溶きパテも塗っておくか!
準備ができたらエナメル塗料で塗装。サビはブラウンで塗ったが、赤い車体に茶色だと同化して目立たなかったので、塗料が生乾きのウチにウェザリングパステルのラストオレンジをふりかけ、赤サビ風に色味を調整したら……。おぉ、いい感じ塗膜がめくれて鉄の部分が露出しているように見える… …見えるぞ!
廃車してる感を出すためにタイヤをパンクさせる。画像検索で「廃車 パンク」で探すとゴムが潰れている……というよりスパッと地面にめり込んでるような感じだったので、思い切ってタイヤをカット。断面がガタガタなので、瞬間接着剤を塗ってプラ板に接着し水平に。
車体に接続。やはり廃車はパンクしてたほうがそれらしいよね!このあとシャーシのウェザリングを更に施すと……。
というわけで完成!
ガンプラ等でウェザリング(=汚し塗装)をすることはあっても、”完全に機能を停止させた状態”までの表現をすることは無かったので、ここまで徹底的にやるのは初めて。そして朽ち果てた機械ってのはそれだけで何か存在感があるというか、グッとくるものがありますね。再生完了!良き!
しかし”廃車”として完成させたコレは、再生と言えるのか……、完全に死んだと言うべきか……どっちだ?
コピルアク
1981年生まれのプラモエンジョイ勢。本業はゲームとかつくる人。