元気をなくした友人のために作る、とびきり青い飛行機プラモ。

 会ったことがないのに勝手に友情を感じる、というのは2020年代のコミュニケーションのあり方のひとつ。同じYouTube配信者を見る仲間の一人が最近姿を見ないと思ったら、どうにも元気がないらしい。

 最初は配信の間だけの関係だったけど、気づいたらTwitterでフォローしあう中。彼(彼女?)を認識したのは配信中のコメントで英語やドイツ語を巧みに操り、海の向こうの人たちとコミュニケーションをとっていたから。そのときの私はというと配信者を指して「He is a bodybuilder.」と(海の向こうの人たちに面白い誤解をさせようと)コメントしまくっていました。

 今は元気のない彼は巧みにいくつもの言語を操ると同時にTwitterでの様子を見ていると飛行機が好き。だったらこんなことをすれば元気が出るんじゃないかって思うことがある。

 部屋にある飛行機のプラモデルで最も伸びやかなフォルムが美しいTa152。簡素なパーツたちは半世紀前のプラモデルということだが、それでも美しさを感じるには十分。どんよりした気持ちを取っ払うように、雲を切り裂くブルーで全体を塗ってみようじゃないか。

 「とびきりの青」がきっと元気をもたらすだろうということで初めてのガイアノーツ。発色の良い青は本当にきれいで、ガイアノーツ製の塗料じゃなければこうはいかないだろうな、と思ったりもした。初めてだからぎこちないけど、それでも「この方がキレイなんじゃないか」という好奇心と、元気づけるためにできることが私をここまで運んでくれた。テール部分をオレンジ色の帯でくるっと巻いてガルフのデカールを貼っていい感じ。今は元気はないかもしれないけど、いつか燃料満タンになったらまたネットで会おう。

 そしてこの飛行機、彼(彼女?)に送ろうかな。気に入ってくれるといいんだけど。

クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。