実験/プラモ塗装用ウルトラ極太マーカーを自作する。

 「プラモ塗装用マーカー」というものがあります。塗料のフタ開けていい感じに希釈して筆で塗装して……というのはちょっと手間だなというときや、ツーっと一本調子の部分塗装をしたいときなどに活躍してくれます。場合によっては筆よりも良い結果が出たりしますが、「広い面積に塗ったときのムラ」などマーカーならではの弱点もありますね。あと、自分の塗りたいジャストの色がないときは手も足も出ません。

 ところで上の写真は幅50mmという化け物みたいな芯のマーカーを自作できるやばいツール「詰め替えペインター」です。オレは考えた。コレにプラモ用の塗料をブチ込めば最強のオレマーカーが作れてしまうのではないか。やってみるしかない。カモン。

 この詰め替えペインターにタミヤのアクリル塗料をまるまる一本入れます。ところで模型売り場には漏斗がない。漏斗を売って欲しいです。どうですか模型店のスタッフ諸氏……。

 Twitterで定期的にバズる便利ネタを思い出しました。出口を一点に絞るためにマスキングテープをVの字に貼るのです。これにて細いボディにも塗料が余すことなく入っていきました。ありがとう。

 しかしこのあと「塗料の粘度が高すぎてペン先に塗料が浸透しない」などのトラブルがあり、慌ててアクリル溶剤を足すなどの対策があって、撮影台が日本海軍の緑に染まるなどの惨劇がありました。みなさんは横着しないで新聞紙とか汚れてもいいトレイの上とかで作業しよう。あとペン軸には撹拌用のビー玉が入っているのがイカす。

 爆誕した緑マーカーで雷電の主翼を塗ります……。さすが幅50mm。1/48の飛行機模型でもガバーッと一撃でカバーしてしまいます。なんだこれは。楽しいぞ。

▲あれ、思ってたのの5倍くらい使えるんですけど……。

 二度塗りして乾かしたところ、異常に厚塗りになることもなく、ペタペタと細い筆で塗るよりもムラ感のない塗膜が形成されています(下地塗装があればもっとキレイに広がって食いついたのではないだろうか)。

 いやー、これは巨大なプラモを作る時、あんまり凸凹がないプラモを一気に塗るときに使えるかも……って言っても、そんなプラモはそう多くありませんねガハハ。ちなみに私は大学時代にサークルの立て看板を作るのにペンキだとイカした色がないのでタミヤカラーを塗ったりしていました。あのころこのデンジャラスツールがあれば、モリモリ描いていましたね。振れば塗料は撹拌されるし手も汚れないし、オリジナルマーカー、もしかして便利なのでは。

▲実験には失敗もある。

 ちなみに30mm芯にウェザリングカラーを入れたところ、最高にウェザリングカラーがドバドバ出てくるペンが発生したため、こちらは「ペンを振ってから紙パレットの上に押し付けるといい感じの量のウェザリングカラーが出てくる棒」として運用することにいたしました。うん、悪くないだろう。

 お気づきかもしれませんが、幅50mmというのはエクストリームなサイズ。この「詰め替えペインター」にはこの他にも15mm芯、6mm芯、3mm芯、1mm芯もラインナップされています。より常識的な太さのペンにて、プラモ用のラッカー塗料やアクリル塗料がどんな振る舞いをするのかも実験してみようと思います。待て続編!(あと読者のみなさんによる実験も楽しみにしております)

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からぱた

模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』http://wivern.exblog.jp の中の人。