80年代SF人間、感涙のデカさと組み心地! 「モデロイド ED-209」はサクッと組んでガンガン遊べ!!

▲うーん、まさかこのサイズでこの2体を並べられるとは……

 この世で一番面白い映画は? そうだね、『ロボコップ』だね! というわけで、グッドスマイルカンパニーからED-209のプラモデルが発売されたぞ! もうなんというか、「現代的な内容のデカいED-209のプラモデルが出た」というだけで感涙。生まれてきてくれて、ありがとう……。

 『ロボコップ』といえば、デトロイトを舞台にロボットとゴア描写と不謹慎ギャグとストップモーションが飛び交うSF大活劇。『エイリアン』や『ターミネーター』と並ぶ、80年代SF映画の代表作です。見てない人は超面白いので見た方がいいと思います。もう大好き。好きすぎてロボコップセーターやロボコップシャツも持ってる。

▲こちらがロボコップセーターとロボコップシャツ。いいでしょ

 で、今回立体化されたED-209は主人公ロボコップのライバルメカ。どっちもオムニ社という会社の「製品」なんですが、社内で並行して進んだ別プロジェクトの産物であり、ロボコップとは全く方向性が違う兵器であることがはっきりわかるデザインが素晴らしい。しかしクールな見た目とは裏腹に、数多くの致命的な欠陥を抱えたポンコツロボットだったことは本編を見た人ならご存知の通り。特に階段でコケたED-209が転がり落ちる様は、『蒲田行進曲』のクライマックスと並ぶ階段落ちの名場面と言えましょう。

▲こちらはHAGANE WORKSのロボコップ。ダイキャストの部品がガンガン使われているので、重くて嬉しい
▲箱でけ~~!!

 このモデロイドのED-209は、同時に発売された同じグッドスマイルカンパニーのHAGANE WORKS「ロボコップ」と同スケールの1/18サイズ。というわけで、まあまあデカいんですよこれが。箱の大きさはほとんどお歳暮なので、ぱっと見「これ、組み立てられるのかな……」と不安になるはず。

▲部品はドカンと大きめ

▲ネジ類などがちゃんとモールドされているのも嬉しい
▲こうして見るとED-209って配線がけっこうむき出しだったんだな……
▲メッシュ状の頭(?)部分も1パーツ
▲関節パーツは組み立て済みなのだ

 ところが中身の部品はゴロゴロと大ぶり。パーツを見ているだけで「あ、なんか思ったよりイケそうだな……!」と意欲が湧いてくる雰囲気です。関節パーツはラチェット式の組み立て済みユニットが付属しており、これを組み込めば一丁上がり。図体がデカいので重量でポーズが歪むのが不安でしたが、そのへんへの対策ということなのでしょう。雰囲気としては、精密なプラモデルというよりは組み立てて遊ぶ大きめのアクションフィギュアといったムード。

▲下半分を合わせたら
▲メッシュ部分を取り付けて
▲はい、完成

 上半身(?)の大半は、左右に大きく割られたパーツに機首のメッシュ状のパーツを取り付けたらそれで完成。この割り切り、「とっとと組み立ててさっさと遊んでくださいね!」というサービス精神が嬉しい。素晴らしい割り切りだと思います。とっとと組み立ててサッサと遊びたいもんな。

 一方、「ホヘー!」と声が出そうになったのが膝関節の周り。ED-209はひざ関節が4本のレールに取り付けられており、このレール上を関節ユニットが移動することでスムーズに歩行する姿が印象的でした。特にオムニ社の会議室に初お目見えした際の、間接ユニットを固定している左右のラッチ(ちなみにこのラッチも可動します)が「バシュッ!」と外れてからグッと立ち上がる動作は「ウワーッ! メカだ!!」という嬉しみがありましたね。

▲金属製の軸を通して
▲バネを組み込んで
▲挟み込んだら
▲できあがり! カッケー!!

 ということでED-209の膝は関節ユニットがレール上をスムーズに動いてくれないとイヤ、さりとて自重で膝がズルズル落っこちてきちゃってもイヤ、という設計者泣かせの構造なんですが、このキットではそこは力技で解決。レールの中央を通る金属の棒を膝関節のユニットに噛ませ、その金属棒にバネでテンションをかけて固定することで、ヌル~ッとした機械っぽい動かし心地と、狙った位置で膝関節がスパッと止まる可動の硬さを両立してます。ここは本当にトンチが効いてる。ただパーツがデカいだけのキットではありません。

▲ここだけはちょっと頑張ろう
▲というわけで完成!

 一箇所、ED-209のメカっぽさの大きなポイントである腕の配線だけはちょっと気合を入れないとですが、ここも別に難しいわけではないので落ち着いてやればOK。というわけでババッと完成! 見た目は完全にED-209! カッコよさとアホさと不器用さと可愛さが同居した見た目と、ひと抱えあるボリューム感がたまんないです。超カッコいい! 関節を動かしてる時の感覚はやっぱりアクションフィギュア寄りで、プラモデルというより組み立て式のオモチャ感が強め。にも関わらずディテールはがっちり入っているので、組んでそのまま遊んでもよし、ガッツリ塗装してもよし、さらに劇中のディテールを付け足して徹底改修するもよしという、いろんな可能性を感じるキットとなっております。

▲煽りで見ることができるサイズなのが嬉しい

▲Please put down your weapon. You have twenty seconds to comply.

もうこうなってくると、モデロイドとHAGANE WORKSとfigmaでいろんな80年代SF映画のメカを立体化してほしくなってきますね。まず『ロボコップ』でいえばロボコップ2号機ことケインのプラモを1/18で出してほしいとか、並べて遊べるクラレンス一味やオートモのfigmaがほしいとか。あとは『エイリアン2』のAPCとコロニアルマリーンを1/35でキット化とか、『ターミネーター』のハンターキラーを1/72でやってくれないかなとか、『ロボジョックス』のマツモト14号をマックスファクトリーのイェーガーと並べられるサイズでプラモにしてくんないかなとか……。あの時期のSF映画の重力井戸に囚われている人間なら、手にしているだけで「あれもやってくんねえかな~」と妄想が膨らむこと必至のED-209、まずはお手にぜひ!!

しげる
しげる

ライター。岐阜県出身。元模型誌編集部勤務で現在フリー。月刊「ホビージャパン」にて「しげるのアメトイブームの話聞かせてよ!」、「ホビージャパンエクストラ」にて「しげるの代々木二丁目シネマ」連載中。プラモデル、ミリタリー、オモチャ、映画、アメコミ、鉄砲がたくさん出てくる小説などを愛好しています。