超絶可愛い女の子でも「普通」と言う枠におさめることができる神のモチーフ、「女子高生」。コトブキヤが提示した「普通の女の子プラモ」、それが「創彩少女庭園」だ。キズナアイをはじめとした魅力的なキャラクターを世に送り出しているイラストレーター・森倉円(もりくらえん)により描かれた女の子はすでに「普通」を通り越したバッケンレコード級のかわいさなのだが、それを高校生と言うモチーフに封じ込め、武器もアーマーも付けなければ「普通の女の子プラモ」になるのである。何だかどこかでみたことがある制服姿を纏ったかわいらしい女の子。どこにでもありそうな「普通」が樹脂化され、店頭に並んだと言うことを考えるとプラモにはまだまだ可能性があると感じられずにはいられない。

そんな「創彩少女庭園」を、現在第1弾の「結城 まどか【桃桜高校・冬服】」と「カフェテーブル」しか発売してない中でのスピードレビューを月刊ホビージャパンの姉妹誌「ホビージャパンエクストラ」が敢行!しかもキットをさらに楽しむことができる特製瞳デカールまで付属する。

コトブキヤの完全新作女の子プラモシリーズとはどんな物なのかということを丁寧に解説。一体何が違うのか? どんな人たちがこの世界を提示しているのか? プラモの内容は? この1冊を読めば「創彩少女庭園」への疑問は一つ一つ解消されるだろう。




本書の前半の導入で第1弾「結城 まどか【桃桜高校・冬服】」のプラモの特徴と、創彩少女庭園とは何なのかがを把握することができる。そして、後半はより広い目で「コトブキヤの女の子プラモの中での創彩少女庭園とは何か」と言う視点と、「普通の女子高生のプラモ」なんだから思い切り遊ぼうぜという学園祭のようなお祭り騒ぎがあなたを待っている。


新たなシリーズのプラモを読者に丁寧に知ってもらおうと言うのが送り手から見える1冊。そして多くの読者に「もっと遊ぼうぜ!」というフェス的提案もされ、さまざまな想像力を掻き立てる1冊でもある。メカでもファンタジーでもない普通の女の子のプラモを紐解くホビージャパンエクストラを読んで、ぜひこれから続々と現れるとってもかわいい「普通の女の子」を口説いていって欲しい。