
ピンセット。指では摘むことができないような小さいパーツをピシッと摘んでくれるとっても心強い相棒です。そして実はニッパーやデザインナイフなみに酷使されているツールでもあります。先端が微妙に噛み合わなくなっていたり、接着剤が着きっぱなしで精度が低下していたりと、じっくりピンセットを見直してみるとあなたのピンセットも歴戦になっているかもしれません。そんな時は新たに新調して、常に精度の高い状態で模型を楽しみたいもんです。
そこでオススメしたいのが、静岡の模型メーカー・プラッツが取り扱う「モノ上質ツールシリーズ」のピンセットです。ステンレス鋼製で錆びにくく、先端の精度の高さ、バネの感じのソフト感と非常に使いやすいです。そして何と言っても価格が1本「900円」というコスパの良さ! 正直僕は1500円くらいするピンセットに信頼を置いていたので、1000円以下のピンセットって怖くて信用していませんでした。でもこのピンセットは一味違いました。
ストレート、つる首、フラットなデカール用と3種用意されています。今回は基本的なストレートタイプをレビューします。


先端はだるくもなく、尖りすぎもせずの良い塩梅。尖りすぎてるピンセットはパーツを傷つけたり、指にどしゅってなってその日の模型をお休みする事にもなるので僕はあまり好きじゃないです。MONOピンの先端の鋭さは僕にとっては本当にベストな感じです。

閉じた時の先端幅は約1mm。他メーカーから出ている高品質のピンセットと同等。

新品ですから、もちろんビシッと閉じますね!このピンセットの一番良かった点が「閉じ開きのバネ感」。柔らかすぎず硬すぎず。指先のソフトな力で物をしっかりと固定して、さくっと手放すことができます。余計な力を加えることなく作業できます。

新春「攪拌ボール摘み大会」。昔はこの時期、箸で小豆を摘む対決とかテレビでやってましたよね。このピンセットなら誰でも優勝できるでしょう。

マッハの戦いを見せてやる!ブレない!飛ばない! 球体をガッチリホールド。私は10個を別容器に移すタイムトライアルをして35秒でした。1人でやったので寂しかったです。小豆拾いもみんなでやるから楽しいんだと、MONOピンが教えてくれました。

アンテナパーツのような接着時に“ぷるんくるん”するようなパーツもMONOピンにお任せあれ。ビシッと貼れます。

900円でこれだけのクオリティのピンセットが手に入るのは正直驚きです。ロゴのマークの謎の妖精のパワーなのか、まさにあなたの指が義体化されます。ピンセット表面もマットな加工が施されており、滑りにくく指にフィットします。ストレートタイプはとても汎用性あるピンセットの種類なので、活躍場所も多いオールラウンダーです。ぜひあなたの手になじむ物を1本手にして、2021年はあなたの模型精度をバンバンあげちゃってください!それでは、またね〜。