知っている人は空気を吸うように行っている「瞬間接着剤」を使用した「傷消し」。物を接着する「接着剤」で傷を消すってどう言うことなの?と言うことでnippperでマテリアル系の良さを教えてくれる、ろろ君に実際に手を動かしてもらって教えてもらっちゃおう!ろろ君、よろしくッ!!
たとえばこのようにパーツにとんでもない傷をつけてしまったり、えぐってしまった時。軽い絶望感に襲われます。ヤスリがけだけでは埋め切れない傷。(これは例として故意に傷を入れました。)ノミが滑った、ノコが跳ねた等、模型を楽しんでいるとこうしたハプニングに遭遇してしまう事って有りますよね……でも大丈夫。瞬間接着剤が大丈夫! やればできる!!
そんな時。傷に瞬間接着剤を一塗り(補填)して硬化促進剤をプシュっと吹き付ければ、傷を満たした液体は傷を埋める固体へと瞬時に変貌! 瞬間接着剤がパテのようになります。フォームチェンジ!!固まった瞬間接着剤を紙やすりでならしてあげれば終了です。
スピーディーに傷なんて無かったことにできます。また応用で不要と判断したディテールや筋彫りを埋めたい時にも便利ですよ。次は曲面のパーツの修正方法を見てみましょう。
このような丸いパーツほど整形が大変。元々パーツの合いが悪い時の補修、目消し作業等が上手く行かず、必要以上にパーツの曲面を平らにしてしまった際にも瞬間接着剤が便利です。この場合は「硬化時間が遅い瞬間接着剤」を用意します。(おすすめは 高圧ガス工業株式会社 シアノンDW、ガイアノーツ 瞬間カラーパテのどちらか。)
そのまま瞬間接着剤を塗っても良いのですが、接着剤が緩すぎて盛り付けがしづらいので、瞬間接着剤にベビーパウダーを混ぜます。すると液体から盛り付けがしやすい、ペースト状のマテリアルへフォームチェンジします。
硬化時間が遅い瞬間接着剤は硬化促進剤を吹き付けないと”しばらく”の間、固まらないのでゆっくり盛り付ける事が可能です。逆に言うと硬化促進剤が無いと硬化待ちの時間が相当長くなるのでセット運用前提で考えていきましょう。
硬化促進剤を吹き付ける事で、このペーストは瞬時に硬化するので、待つことも無く直ぐに整形作業(切ったりやすったり)に移ることが出来ます。盛りはゆっくりマイペース。盛りが済んだら一刻も早く固まれ!という無茶ぶりにもしっかり応じるデキる奴です。やればできる!!
プラモデルは要所要所で”待ち時間”が発生します。もちろんこの待ち時間を含めて楽しい時間だったりもするのですが、早いなら早いにこしたことはありません。模型制作の”加速装置 瞬間接着剤”是非、便利に使ってくださいね。