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【レビュー】いつでもブレンディング!ウェザリングから鮮やかなフィルタリングにも、ステッドラー「ピグメントブラッシュペン」をトライアル!

 近年のさらなる性能向上、選択肢も豊富となって再び脚光を浴びているペン塗装。発色や「隠蔽力の高さ」が注目を集めていますが、それだけではありません!高品質なインクによる発色とあわせ、水彩的な「透過性」を特徴としたペンがあります。それが、ステッドラーの「371ピグメントブラッシュペン」です。鉛筆をはじめとする各種画材で知られる同社が独自開発した「マルチインク」による耐光性、鮮やかな発色、そして色数が60色!(2026年4月現在)で人気の水性カラーペンですが、速乾性と紙以外のさまざまな素材にも定着する性能をもっています。速乾性にさまざまな素材に定着となれば、模型塗装に使ってみない手はありません!そして、模型用途としてさらに気になるのが専用の「ブレンディングリキッド」があること。速乾性インクの乾燥後でも、任意の時にブレンディング/ぼかし表現を行うことができるのです。今回はそんなブラッシュペンとリキッドを試してみました!

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 まずは、我らがフミテシ副編集長による水性ホビーカラー筆塗りのターンAガンダムをlight blackでウェザリングしてみます。肩アーマーにささっと塗っていきます。ブレンディングリキッドでいつでも調整ができるので、急がず作業することができます。ナイロン性のペン先も絶妙なコシで細かいタッチも加えられます。

 リキッドは50mlの容量で販売されています。少量でもしっかりと効果が得られるので、模型用途としても1本でかなり長く使えます。

 リキッドはボトルペンへの充填から陶器皿に出しても使えます。乾燥前は水洗いも可能ですし、固まってしまった場合は少量の水で希釈したリキッドで洗浄、仕上げに水洗いでメンテナンスしましょう。

 速乾でしっかりと定着していたインクがリキッドによって瞬時に淡くなっていきます。マルチインクもリキッドは水性ホビーカラー、ラッカー、エナメルなどの塗面、もちろんプラスチックにもダメージを与えないので安心です。

 インクの定着がリキッドでどのようにブレンディング/リムーブされるのかも見ていただきたいので、ここではしっかりと淡くしてみました。余裕をもって表情を描き込んでいくことができるので、任意のスケール感に合わせたウェザリングを施すのも非常にやり易くなっています。

 今度は透過性を活用したフィルタリングをしてみたいと思います。黄色部分にorangeを塗ってみることに。

 透過しながらも鮮やかな色合い。重ねていくことで濃度をコントロールしていくことができます。

 リキッドで馴染ませていきます。ベースになっている黄色にオレンジのレイヤーが加わって奥行きのある表情になりました。

 右肩や頭部をice blueでフィルタリング。鮮やかな色の選択肢も豊富なので、明るい配色のキャラクターモデルのスミ入れといった場面でも活躍してくれます。

 ウェザリングの時の容量でエッジ部分にice blueを施すことでシャープな印象にすることも。胸部にはpacific blueでフィルタリングをしたり、あえて色の溜まりを作ったりしてみました。機体色と同系色を重ねていけるのもブラッシュペンらしい特徴です。同じペンの中でも、色の選択や馴染ませ方で大きく印象が変化します。

ミリタリーなカラーリングにもぜひ使ってみたい!ということで、自宅作業机に常駐している二脚メカに登場してもらいました。塗装は水性ホビーカラーの筆塗りです。

 ウェザリングの描き込みはしつつもツヤ消しトップコートの施された全体的にマットな質感となっていたので、ここにしっとりとした表情を加えていきます。

 トップコートでコーティングされている上からでも定着に問題はありません。ピグメントブラッシュペンのラインナップにはumber、brown、grey系各種など、ミリタリーモチーフのウェザリングにもぴったりな色が揃っているので、汚しの色味も色々な組み合わせが可能です。リキッドを使ってモデル上で各色を混色/ブレンディングすることができます。

 脚部正面のアーマーにも。向かって右側が塗装前になっています。色を置いてポイントでぼかす、薄く広げるなどを組み合わせてみました。

 ウェザリングの定番である足回りにも使ってみます。

 非常に取り回しの良いペン先なので、こうした入り込みにもしっかりと色を塗ることができます。茶系の暗色に明るいumberなど、数色を重ねてからリキッドで馴染ませてみました。

 ピグメントブラッシュペンのマルチインクとブレンディングリキッドの組み合わせは、上からツヤ消しのトップコートを吹いても半ツヤぐらいの風合いとなるので、他の塗料とはまた違った質感・表情のレイヤーを施すことができます。今回はキャラクター/SFモデルでしたが、スケールモデルでも色々試してみたいと思いました。

 ペンのスタイルで気軽に塗るも良し、透過性を活用して他の塗料と組み合わせながら深みや表情を出していくのも良し、ステッドラー「371ピグメントブラッシュペン」と「ブレンディングリキッド」は、表現の幅をまたひとつ広げてくれる塗装アイテムです。信頼のAPマーク取得で安全かつ無臭なので、リビングモデラーの方にも安心してお使いいただけます。ぜひ皆さんも、これまでの表現とブレンディングしながら、より模型塗装を楽しんでください!

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大森 記詩のプロフィール

大森 記詩

1990年生。彫刻家。美術大学在籍中から模型誌作例や作図などに携わる。現在は作家活動と並行しながら主に筆塗り作例を担当。合わせてミキシングビルド/キットバッシングによるSFメカニックを月刊ホビージャパンを中心に発表している。

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