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念願のボトムズプラモを手にして思うこと/バンダイスピリッツ HG バーグラリードッグ

 バンダイスピリッツのHG スコープドッグを1年半越しでようやく入手できた。ショルダーアーマーが分割されずに成形されているのをはじめ、大半のパーツが部位ごとに一体成形されており、構造体としての堅牢さを持ち合わせている。凄い。ちなみにランナーを手にする30MS娘は、HG スコープドッグに合わせてプレミアムバンダイで予約販売されたスコープドッグ用拡張パーツセットをミキシングしたものだ。そう、一般発売された本体キットを手に入れることが叶わず、拡張パーツだけで遊んでいたこの1年だったのだ。なんか可愛そうだな俺。

 実際買えたのは正確に言うとスコープドッグではなく、去年発売された『HG バーグラリードッグ』というOVA「赫奕たる異端」に登場するATだった。ただ、スコープドッグとの差異は誤差みたいなもの。私と同じく入手を待ちわびた息子にとってもスコープドッグのプラモでしかない。拡張パーツのパイロットを持ち出してニッコニコである。キットは「抜群のプロポーションと妥協のない可動」を実現させたまさにバンダイスピリッツのプラモ。特異な脚部の降着機構、ライフルをフォアグリップできる肩の多軸関節など見えない工夫が満載されている。ただ、ギリギリで成立している感が否めなく、クタつきポロつきが目立つ。それでもリアルロボットプラモデルを可動させることへの注力には矜持みたいなものを感じた。

 1983年にTV放映開始された装甲騎兵ボトムズの40周年に合わせて現在、各社プラモデルや専用カラーが展開され続けている。なのでバンダイスピリッツのスコープドッグにこだわる必要はなかったのだが、プレバンで拡張パーツを買ってしまったので執着していたところはある。

 ガイアノーツがボトムズカラーシリーズと称してドンズバの塗料を展開していて、拡張パーツやボトムズコラボのメカトロウィーゴを塗って遊んできたのだが、そう、ついにスコープドッグ(バーグラリードッグ)を塗るときがついにやってきた!と奮い立ったのだが、塗料のフタとキットのプラ成形色がほぼ同一なのを見て「塗る必要あるのかこれ…?」と意気消沈……。いや、他意はないよ! メーカーのプラスチックへかける熱意、こだわりたるや。その姿勢には敬意しかない。40年という時の流れが恒常や衰退ではなく、向上と発展が成されていたという、大変良い話なのだよなー。

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