
アクリルマーカー塗装が楽しすぎて何かしらを塗っています。うまく塗りたいし楽しく塗りたいので、なるべくムラが出ない方法、剥がれない方法をみんなと共有したい。ということでマーカー塗装の下地作りについて書きます。まずプラモデルの成形色(もともとのプラスチックの色)を活かして部分塗装をしたいならつや消しトップコートをすべし、というところから。

私がこの記事で想定しているのは「本格的な塗装環境はちょっと整えられないんだけどプラモデルそのままじゃなくて色を少しだけ乗せてみたいぜ!」という人です。そんなときにアクリルマーカーのインクをしっかりキャッチしてくれるのがつや消しのトップコートです。色を変えずにつや消しにしてくれるスプレーです。ベランダとか庭でブスーっと吹けばOK。どうせ透明なので「全体をキレイに均一に」とかあんまり考えなくてOKです。なんとなく全体が塗れたな〜からの乾燥したっぽいな〜(ツヤが消えたな〜)という状態になれば準備完了。
パーツ表面の艶が消えていればマーカーは弾かれません。今回はArrtxのG41(グレー)を使ってHGUC ジムIIIのサイドスカートに装備されたミサイルを塗り分け。塗ってからわかったんですがG41はもともとだいぶムラになりやすいのでツヤ消しの表面の上からでも3回くらい塗ったほうがいいです。

ちょっとだけはみ出したら爪楊枝なんかで削り落とせば塗り分けラインはキレイになります。さらに塗り分けたところをパッキリさせて凹凸を強調したかったらスミ入れするといいです。ただし、つや消し表面の弱点としてスミ入れが滲んでしまうという問題があります。気になる人はマーカーで塗ったあとで光沢のトップコートをしてからスミ入れしたほうがいいかも。

滲んだ状態でも無理やり拭き取るとパーツ表面にもスミ入れ塗料が残って全体にボワっとくすんだ印象になります。それはそれで汚し表現っぽくなってリアルだなと思いますし、最近はスミ入れが少し大げさなくらいのほうが写真に撮ったときにくっきりして見えるなぁと思うようになりました。だいぶ小さいパーツなんですが、塗り分けてスミ入れすると情報量が増えまくってよろしい。

こんどは濃いめの下地に明度の高い色を塗るときの話。プラスチックの色が濃いと薄い色が透けてしまい、ムラがとても気になります。正直この状態でも2回3回と塗り重ねればちゃんと発色するのですが、表面の凸凹が目立つようになるし、なによりプラスチックの地に直接塗っただけのアクリルマーカーは乾燥後にちょっとでも硬いものがぶつかるとすぐに剥げてしまいます。

そんなときは白いサーフェイサー(下地塗料)を吹きましょう。私はエアブラシを使っていますが、缶スプレータイプのものも売られているのでこれまた庭やベランダで(周囲に飛散しないよう段ボールかなんかで囲いを作って)吹き付けましょう。あんまりボッテリ吹くとパーツのカドが丸くなってしまうのでサッと塗っては様子を見て、薄く仕上がるよう気をつけましょう。このへんはインターネットを探せばやりかたがたくさん書いてあるから割愛。

サーフェイサーを吹いた表面もつや消しになります。そして表面の微妙な凸凹が塗料をしっかりキャッチしてくれるようになります。アクリルマーカーを滑らせると驚くほど滑らかに塗れて驚くはずです。ぶっちゃけ白い紙に書いてるのとまったく同じ感触。下地の色に影響されず、ピンク色がキレイに発色します。

使用したのはArrtxのC27ピンクです。この色は本当に信じられないくらいムラが出にくいのですが、たった一回マーカーを滑らせただけでエアブラシを使って塗ったかのような平滑で薄い塗膜がビシッと作れました。これには自分でもびっくり。

せっかくマーカー塗装するのに下地処理にスプレーを使うのか……とお思いかもしれませんが、つや消しクリアーか白い下地塗料さえあればどんな色でもマーカーでキレイに塗れるというのが素晴らしいところです。プラスチックにヤスリがけをして直接塗るというのもかなり有効な手段ではあるのですが、ヤスリがかけづらいところ、あるいは暗い色のプラスチックに大胆に明るい色を塗りたいときには適材適所で下地作りをしてあげましょう。そんじゃ、また。