「2025年12月13日にタミヤ瞬間接着剤 (速硬化タイプ) IIが新発売」との報が目についた。ちょうどバイク模型を組もうとしていたところで、メッキパーツとゴム部品が入り混じるプラモデルの組み立てには瞬間接着剤が必須。なのでこの機会にタミヤの新マテリアルを試してみたら調子良かったので紹介したい。しかし「瞬間接着」と謳っているうえに「速硬化タイプ」だなんて重複表現でしかないのだが、「シャア専用高機動型ザクⅡ」みたいな過剰なリッチさがあって嫌いじゃない。強そう。
まずキャップの元をネジ込み、チューブを開口する。あとはチューブを押し込めばノズルからパーツに瞬間接着剤を直接塗布。とにかくクイックアクセスできる。なんでもない仕組みなのだが、塗布量の微妙な調整ができて使い勝手がよい。薄く塗り拡げたり、スポットで置いたり、逆に厚めに塗布したりと扱いやすい。古いキットになるとパーツ同士の合いにスキマが空きがちなのだが、接着面をヤスリで整えなくとも瞬間接着剤の厚塗りで強引に貼り付けられるのが嬉しい。

気になる硬化時間だが、「接着面が小さく、塗布量が少なく、パーツ同士が密着している」という条件さえ揃っていればすぐさま接着される。これは瞬間接着剤の特性そのもので、ボタッと厚塗りした瞬間接着剤の塊は1時間くらしないと固まりきらない。あくまでもパーツ同士が密着している部位から先行して硬化していく。透明だった接着剤が白化するのでそれが硬化完了の目安だ。なお、自分は硬化促進剤を塗ってまわりが白化するのが嫌なので、厚塗りしたら放置して自然硬化させている。

プラスチックなど樹脂素材はもちろんのこと、ゴムや金属パーツもしっかり接着できる。焼き止めのゴム履帯であっても瞬間接着剤で接合できてしまうのは嬉しい。ちなみに自分はハケやスティックを使うのが億劫なので、一滴塗布したらノズルの先で塗り拡げて済ませている。なお、使用後はノズルの口まわりをティッシュでしっかり拭き取ってからフタをすることが重要だ。これはどこの瞬間接着剤であろうとノズル詰まりを防ぐための毎度の後始末ではある。

結果、ここまではごくごく一般的な瞬間接着剤の話しかしていない。そう、この『瞬間接着剤(速硬化タイプ)II』は、接着剤そのものは以前のバージョンと変わらないオーソドックスなマテリアルだが、入れ物を替えることで改善を図ったリニューアルアイテムなのだ。以前のものは樹脂チューブに瞬間接着剤が封入されており、ケースとキャップによる密封具合がやけに厳重だった。保管時の自然硬化を防ぐ対策なのだろうが、それを近々の『高強度タイプ』や『イージーサンディング』と同じくアルミチューブ封入としたのが今回のIIということになる。まだ使い始めたばかりなのだが、そう簡単にノズル詰まりなどの不具合が生じそうにない。

以前のバージョンはボタンの押し込みでごく少量ずつ瞬間接着剤を塗布できる仕様で、艦船プラモの細かいエッチングパーツなどを接着するには調子が良い。新旧どちらも瞬間接着剤の性能は変わらないので、シーンによって使い分けるのも良いはずだ。どちらも価格が大変お手頃なので、タミヤが考えた模型専用マテリアルを使い比べるのに損はないはず。光硬化の瞬間接着剤などに見られるスペシャルな機能は無いけれども、タミヤの模型づくりに対する堅実さのようなものを感じられるので、ぜひあなたのスタメンとしてツールボックスに加えてほしい。サッと出して使えるので重宝するよ。