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デザイン性とカスタマイズに優れた塗装ブース、「MOTOブース」レビュー!

 ランチの1000円に躊躇っても3000円のプラモは悩まず買ってしまう。こんな例を出すまでもなく、品物によって高い安いの感度は変わって当然です。ものさしが違うのです。ビッグマックLLセットの800円は高く感じても30MSの3,000円は格安だし、仕事と私はどっちも大事なのです。

 塗装ブースを設置しよう、となって悩みました。匂いで家族に迷惑をかけないよう、とにかく風量を重視したい。自作とか、ネロブースとか、互換ブースとかいろいろ考えてTwitterを眺めていて一つの個人製作のブースに目がとまりました。それがMOTOさんが作って販売しているMOTOブース。何より引かれたのは、外装が木材であること、そして色についてオーダーを聞いてくれるということでした。値段はその分ネロブースより高いのですけれども。(現在はシンプルで安いブースも発売されました)

 大学生時代、初めてスポーツ自転車を買うときに先輩に言われました。「いちよ。自転車選びで一番大切なものはなにか分かるか?ついているパーツとかコスパとかどうでもいいんだ。自分が一番かっこいいと思う色と形のものだ。それに乗った自分の気分が最高に上がるものを選ぶのが結局一番なんだ」模型部屋の中でひたすらに大きく、エアブラシをするでなくとも必ず目につく塗装ブースです。色と形に少しでも妥協があれば楽しい模型作りにほんの少しの影が出来てしまう。それはいけない。趣味は輝いていないと。

 先輩の金言を胸に大好きなオレンジをベースにしたブースを注文しました。これは模型道具ではなくて家具だから高くない、家具として考えればソファより安いからむしろ格安。人間思い込みが大事です。

 実際の製品を見ていきましょう。外見を除いて個人的に思うMOTOブースの一番の特徴は手入れのしやすさを重視しているところでしょうか。例えば内側の吹き返しを防いでくれるヤシマット。わかりやすく汚れますけどブラシで擦れば固まった塗料がボロボロと。キッチンパネルも溶剤耐性が高く、汚れたらエアブラシ掃除の最後のシンナーを吹き付けて一拭きでピカピカに。機能の要のファンも、簡単に分解して清掃ができる作りになっています。メンテナンスフリーより、メンテナンスイージーであることが性能の維持に重要なことだと私は思っています。

 もちろん吸い込み力はいう事がありません。風量とヤシマットの吸着力のおかげか吹き返しが少なく部屋でスプレーを使う事もできます。模型部屋からシンナー臭が漏れなくなったので我が家の平穏が守られました。これは模型道具ではなくて家内安全のお守りだから高くない、家内平穏を実現したのだから値段のつかない価値がある。人間信じる心が必要です。

素材が木材なのでカスタマイズも容易です。私はサイドにフックをかけるパーツと正面に説明書をとめるクリップをねじ込んでみました。説明書が立つという事は省スペース化です。つまり土地を買ったのと同義ですね。土地と比べれば固定資産税もつかないし安いものです。人間自分をだます事があってもいいでしょう。

 色々な自作ブースの情報がネットに出回っている昨今です。吸引力だけで考えれば市販のブースに負けないようなものがもう少しお安く作れるでしょう。ただ、MOTOブースのいろんな部分の細かい丁寧な処理や、自分ではちょっと扱えないキッチンパネルやアルミやアクリル材、いつもの椅子に座ったときに少しだけ気分を上げてくれることを考えると、このブースは、間違いなく買ってよかったと勧められる一品です。

 注文はTwitterでMOTOさんへDMを送ることでできます。興味のある方はTwitterを見てもらえればもっと細かい仕様や色々なオプションについて確認できます。

好きな色の塗装ブースで好きな色のプラモを塗る。この体験はどんなメタリックカラーより輝いています。

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いち

16の頃に別れたプラモデルと36で再会した82年生まれ。

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