タミヤのメルカバをじっくり作って紅茶を飲んだ日

 戦車のプラモデルの最大の魅力は箱の大きさにあると思う。「これから大作を作るぞ」という気持ちを味わえるというか、そこが好きなんです。私が買ったのはタミヤのメルカバ。不思議な形とイスラエルという縁の遠い国に模型を通じて接続を試みます。

 雑誌の見開きくらいの大きさの箱からはゴロッとしたパーツがいくつか。とくに砲塔部分はカブトガニみたいですごい。

 「すぐにできそう」と思ったのは去年の10月。完成したのは今年の1月。地道に続く小さなトゲトゲしたパーツを貼ることを辛抱強く行いました。戦車模型の面白いところはこういう密度を上げていく作業だと思います。ひたすらに貼っていくとどんどん形が良くなってくる。集中力が切れたらやめて、気分が乗ったらまた再開という時間の繰り返しで山頂アタックを敢行します。なんとなくこなしてしまう作業にならないように時間を分けて作りました。

 難所として有名な「砲塔周りにうねうねと這うワイヤー」(プラスチック製のまっすぐなパーツを自分で曲げなければいけない)ですが、プラスチックのしなりを活かしながら、炙って曲げるとイヤなうねりが起きないっぽいですね。コツは一箇所を曲げるというよりは周辺を数カ所曲げるイメージです。上手くいくとバウンス感のあるワイヤーが誕生します。

 完成すると、小型の固定電話くらいの大きさ。存在感は半端ないですね。一台でお腹いっぱい。メルカバを5台くらい部屋に並べたら凄そうですね。僕が持ってる靴でストームウェルトって仕様の靴があるのですが、それに近い圧力。持ってない靴だとノルヴェジェーゼ製法が正にメルカバなので調べてみてください。

 完成後は、紅茶を飲みながら解説をじっくり読みました。いつもより頑張ったせいか紅茶も解説も身体中に染み渡ります。主砲右側にある迫撃砲についての一文を読んだときに、一生懸命作ったメルカバを手元に持ってきて「どれかな」と探す時間がとっても楽しかったです。

クリスチ
クリスチ

1987年生まれ。デザインやったり広報やったり、店長やったりして、今は普通のサラリーマン。革靴や時計など、細かく手の込んだモノが好き。部屋に模型がなんとなく飾ってある生活を日々楽しんでいます。
Re:11colorsというブログもやっています。