
できた。できました。完成したので次に行きます。
いきなりなんやねん、という感じかもしれませんが、完成したときに「できました」と言うと良い、という話です。
nippperで何度かに分けて「コレを使うとこんなことができますよ」というのに使ってきたホビーボスの1/72 メルカバなんですが、作ってる間に機銃がぶち飛んだりなんか気に入らない汚れのところがあったりして、これが机の上でずーっと視界に入ったまま次の模型買ってきては開けてハーだのホーだの言ってると、夢にメルカバが出てくる。出てこないんですが、なんかこっちをジトッと見ているような気がしてどうにもさっぱりしない。
ということでエイヤと機銃(塗料皿に後生大事に保管していた。こういうのも見えないストレスとなってアナタの精神を蝕みます。いやマジで)を瞬間接着剤で修復し、適当な黒っぽい塗料で塗り分け、言葉では言い表せないような微妙なニュアンスの汚しを気が向いたときにテロテロと上掛けし、なんとなくこれは自分の中でオーケーという感じになったところで「これで完成!」と叫んだのでした。この「自分の中で」というのが超大事。だってコレ自分のだし。






どうですか。プラモ、コストパフォーマンス高すぎませんか。一個買ってきたら延々遊べちゃう。やろうと思えばどこまでもやれるし、やらないと決めればどこでやめてもオーケーなのです。なんだこの遊び。すごいな。
組んだところで満足、次のが組みたい!と思えばそこで「できた!」だし、とりあえずベタっと塗ってオッケーならそこで「できた!」だし、もうどこでも「できた宣言」はしてもいいのです。「そうは言うてもあんた、デカール貼ってないやんけ」と私も思いますが、貼らなくても楽しかったのでこれで終わり。そうしないと次のプラモが作れないもんね。
……ということで、「できた宣言」というのは文章で書くとすごく無責任な感じがしたり、なんだか詭弁っぽく感じるかもしれませんが、まあ一度やってください。「とりあえず完成とします」とか「一応見れるようになりました」だとまだまだ続きがありそうで自分の気持もどこかに1%くらいモヤリとしたものがありますが(これは自分でもめちゃくちゃ経験があります)、「できた!」と叫んだところでやったことに応じて経験値がチャリーンと入ります。そこで得た「楽しかった」とか「難しかったな」というのを次のバトルに持ち越して、次のプラモと戯れて、いい感じのところでまた叫んでください。「できた!」と。逆に言えば、プラモはそのタイミングでしか”完成”しないのですから。