
言われるがままモデリングを続けてホビーボスの1/72メルカバをカッコよくしちゃう記事(前回はこれ)もいよいよ終盤戦。戦車といえば泥ですよ泥。泥遊びが楽しかった少年時代に戻れるから戦車模型は楽しいのだ。
さて、用意するのはいい感じに仕上がりつつある戦車の模型、そしてフミテシによればGSIクレオスのMr.ウェザリングペースト、Mr.ウェザリングカラー専用うすめ液、そして「ヘロヘロに傷んだ筆」ということです。ヘロヘロに傷んだ筆を持ってない人は別にヘロヘロにする必要はありませんので新品でもイイんですが、この作業をするとかなりの確率で筆がヘロヘロになるので高い新品の筆じゃなくてまあまあ安い筆を使うのがイイね。
ウェザリングペーストというのは何か。説明するより写真見たほうが早い。

こんな感じでかなりねっとりとしたペーストが入っております。匂いはそんなにしない。いろんな色があるので自分で好きな色を選ぼう。今回使ったのはマッドホワイトというかなり白っちゃけた色であります。

この薄め具合は結構いろいろあって、シャバシャバにすれば洗うように塗って砂埃/土埃がかぶったような感じになりますし、薄めずに塗ればゴツゴツとしたテクスチャのある仕上がりになります。不安な人は適当なサンプルにゴテゴテと塗って乾いた状態を見てみるのがオススメ。

このときに「うわー!失敗する〜!」とビビらなくても大丈夫です、とフミテシに言われたのですが、ビビるよこんなの。まるで絵心のない人が土を戦車に描いちゃって、台無しにしているようじゃありませんか。どっこい、このウェザリングペースト、乾燥してから綿棒でザリザリこするとほとんど落ちちゃうらしい。なんだそれ。

たしかにめっちゃ落ちます。落ちますが、こびりつく部分もある。なんだ、まじで泥みたいじゃないか。ということで、この性質を利用して「土がこびりついたところと雨とかで流れ落ちたところ」を演出してみます。演出とか難しいこと言ってますが、要は綿棒で縦にこする。上は強く、下は弱くこすることでグラデーションが勝手にできるのだ。

ホワッとした泥汚れの表現ってエアブラシじゃないとできないと思っていたんですが、筆と綿棒でザシザシやる方法もあるのね!初体験なので超楽しいです。これはメルカバだけじゃなくて、オフロードバイクとかRVとかデカい戦車とかゾウとかにも使えるテクなので一度試してください。人間、泥遊びしているときが一番テンション高い。

ちなみにこの「ウェザリングペーストゴシゴシして泥再現法」にはひとつ大事なことがあって、しっかり乾燥した後じゃないとベロンと剥がれてしまいます。しかし、ウェザリングカラー用うすめ液はけっこう乾燥が遅い。待てない。俺はせっかちだ。せっかちなのでアレを買った。

ヒートガン、いままで使ってこなかった自分はアホなのではないかというくらい秒速で塗料が乾きます(当然プラスチックを溶かすほどの熱風が出るのでやや危険です)。サササッと当てて乾燥を促進するのに超使えますので、こっちもぜひ手に入れてくださいまし。ではでは。