隔月刊『スケールアヴィエーション』最新号の特集はなんと8年ぶりのイスラエル航空宇宙軍特集。イスラエルといえばメルカバとかマガフみたいな戦車が注目されがちですが、実は世界最強なんて噂される空軍も凄い。いろんな国のいろんな戦闘機を自分の国で改造&塗装しているというモデラーみたいな彼らの空軍を模型でフィーチャーしちゃうのですから、これが楽しくないわけがない。
表紙を飾るのは傑作と名高いグレートウォールホビーのF-15I “ラーム”なんですが、これなんと1/72。
「えっ、てっきり1/32かと思いましたよ」って感じの出来なので必見。
国内外で人気を誇るウェザリングマスター林 周市氏による AH-64Dロングボウ・アパッチ(ハセガワ 1/48)もすごい。そもそもリベットバリバリに入った情報量たっぷりのアパッチなのに、林さんの汚しが入ると情報量がさらに倍。普段1/32の航空機をギンギンに魅せる技が、より小さな機体に凝縮されています。
注目はやっぱり 「改造しちゃアカン!?」でおなじみ松本州平氏による魔改造メッサーことアヴィアS-199(ハセガワ 1/32)。 作り方もさることながら、ドイツ機や日本機とはまったく異なる雰囲気に仕上がった作例をぜひとも誌面でご確認くだされ。
個人的にはいきなり登場するヴェスパの作例がお気に入り!飛行機模型の専門誌に登場するヴェスパの意味とは!? それは読んでのお楽しみ。
……この他にも模型の脳が喜ぶ最高の作品の数々が集結したSA最新号。CYBER JAPANの渡辺加和ちゃんによるバニースーツ姿も彩りを添えておりますので、みなさまこぞってお買い求めください。ああ、イスラエル空軍の飛行機作りたい!どれにしようかな……。
模型誌の編集者やメーカーの企画マンを本業としてきた1982年生まれ。 巨大な写真のブログ『超音速備忘録』https://wivern.exblog.jp の中の人。